006【健康食品・サプリメント 広告に騙されない賢い方法(その6)】健康のカギは「食物繊維」!

私は、最も重要な健康のカギは「腸内細菌」と考えています。

医師でない私たちは、病気になろうとも、自分で医療用医薬品を処方することはできません。

病院に行かない限り、市販薬に頼るしかないわけですが、病気を治すために医薬品でない、十分なエビデンスすらない健康食品やサプリメントにすがろうとする人のなんと多いことか!

それはやめましょう。それより病院に行きましょう。

でも、病気になる前なら、否、病気になったあとでも、日ごろから病気を防ぐため、病気の治癒を助けるためにできることはあります。怪しい商品に頼らずにです。

その中で、もっとも有効なのが腸内環境を整え、維持することです。

そして、そのカギとなるのが「食物繊維」です。

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おさらい“正しい食事7ヶ条”

健康維持のため、そして健康長寿のためにとっても大切な食事。

私は、そのための“正しい食事7ヶ条”を過去のブログで示しました。

”正しい食事7ヶ条”

一応、おさらいしておきましょう。

  • 1.過食は厳禁
  • 2.糖質を控える
  • 3.肉食を控える
  • 4.良質の油を摂る
  • 5.食品添加物を避ける
  • 6.ビタミン、ミネラルをバランスよく摂る
  • 7.食物繊維を多く摂る
  • プラス:サプリメントの活用

何も特別なことではないですね。

同じようなことは、ネットでも書籍でも、多くの人が語りつくしていますので、ここで繰り返し、述べることはしません。

でも、改めて強調しておきたいことが2つあります。

ひとつは、7番目の「食物繊維」のことであり、もうひとつは、プラスワンの「サプリメントの活用」です。

今回は、なぜ食物繊維がそれほどまでに重要なのか? そして、サプリメントはどのように活用すればいいのか? についてお話します。

(いよいよ本ブログの核心に近づいてきた感じです)

侮られてきた食物繊維

食物繊維の定義は、「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」とのことです。

かつては、「糖質」「脂質」「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」を5大栄養素と呼んでいました。

消化吸収されない食物繊維は、他の5つと違って、体の中に入って直接役に立つわけではないので、栄養素とはみなされていなかったのです。

でも、古くから食物繊維には整腸作用のあることが知られていました。

これは、科学的根拠に基づいて知っていたというよりは、長年の経験則から知っていたということのようです。

しかし近年、食物繊維が体にもたらすいい影響、それも腸内細菌への直接的な関与を通して免疫系、さらには内分泌(ホルモン)系や神経系にもいい影響を及ぼすことが明らかとなり、いまや食物繊維は「第6の栄養素」の称号を与えられるようになったのです。

食物繊維は善玉菌の餌となり、免疫系を調整する

このことは、ネット上でも正しく解説されているものが多いので、検索していただければいいのですが、とても大事なことなので、ザッとまとめておきましょう。

「短鎖脂肪酸とは わかりやすく」で検索してみると、以下のような説明がありました。

「短鎖脂肪酸とは、炭素の数が4個または6個の脂肪酸のことです。短鎖脂肪酸は、腸内細菌が難消化性炭水化物(つまり食物繊維のこと)を分解することによって産生されます。短鎖脂肪酸には、酢酸、プロピオン酸、酪酸の3つがあり、それぞれお酢、ブルーチーズ、バターの香りのもとになっています。短鎖脂肪酸は、腸の健康や免疫力にも関係しています」とあります。

とてもうまくまとまっているので、私の今日の仕事は終わりました。以上!(笑)

いえいえ、続きをお話しましょう。

「食物繊維は腸内細菌のエサになる」とは、よく使われる表現です。

腸内細菌、特に善玉菌は食物繊維を分解して短鎖脂肪酸を作り、腸内のpH(ピーエイチ)を酸性側にすることで、悪玉菌が住みにくい環境を作っています。

さらに短鎖脂肪酸のうち酪酸は、腸に集積した免疫細胞に刺激を与え、免疫系全体の調整に働いています。

腸内細菌は免疫系に影響を与え、免疫系は内分泌系および神経系と連携することで体の恒常性が維持される、、、それが健康な状態だと過去ブログで述べました。

腸内細菌と恒常性の維持

食物繊維がいかに大切か、分かりますよね。

正しいサプリメントの活用方法《根拠のないモノに手を出すな》

食事で大事なのは「7ヶ条」プラス「サプリメントの活用」だと言いました。

では具体的に、どのようなサプリメントを、どのように活用すればいいのでしょうか?

まず、本ブログで一貫して言ってきた通り、「○○が治る」とか、「○○に効く」とか、「特許成分配合」「学会で大反響!」とか、そういう類のモノには、くれぐれも手を出さないでください

科学的エビデンスがありませんから・・・無用です!

サプリメントとはそもそも「補うもの」という意味です。

つまり、不足するものを補うために活用する、、、それが本来のサプリメントです。

「○○に効く」なんて、サプリメントではありません。

本当に効いたら、それはもう「薬」ですから・・・

飲むだけで健康的に痩せるのなら、世間が放っておきません。

どこかの国の太った独裁者が、高額で買い付けに来たりして、世の中、けっこう大騒ぎになりますよ(笑)

私は、独り暮らしの時には、マルチビタミン・ミネラル系や、DHA/EPAなどお魚のいい油(オメガ3脂肪酸)系のサプリメントを利用していました。

独り暮らしでは食事内容が偏ることが確実なので、自分が普段食べる食材から考えて、不足しがちな栄養素を補給するべきだとの考えです。

それで効果あったのかですって?

それは分かりません。

だって、もし、これらのサプリを飲んでいなかったらどうなってたかって、分からないじゃないですか。

飲んでなかったら、もっと病気がちだったかもしれません。

でも、それは知りようもありませんから。

ただ、特に体調を崩したとか、そんなことはなく、つつがなく暮らしてましたよ。

要するにサプリメントとは、そういうものだということです。

飲んでて健康上の問題がなければ、それでいいじゃないですか。

肥満をどうにかしたい、腹をひっこめたいんだけど、努力だけではどうにも、、、血圧も血糖値も尿酸値も気になる。

だったら、病院に行けということです。

怪しい健食・サプリに頼るのは、命を縮めるのに等しい行為ですよ。

断言します! 科学的エビデンスのない健食・サプリの類では、絶対!と言っていいほど治りませんから。。。

どの食物繊維が効果的か?実はよく分かってない

ええっ!この衝撃的な標題は、な、な、なんですかいな?

どれがいいのか分からないって、そんな無責任な!

じゃあ、具体的にどんなサプリを使えばいいのか、分かんないじゃん?

いや、ここまで引っ張っておいて、期待させておいて、本当に申し訳ない!

この埋め合わせは、次回のブログで必ずしますから、もう少しお付き合いくださいませませ。

食物繊維には水溶性と不溶性とがあります。

それぞれに機能が違い、それぞれバランスよく摂ることが好ましいのですが、詳しくはほかのネット情報に譲ります。

善玉菌のエサとなり、酪酸を産生して免疫系を調整するのは主には水溶性食物繊維です。

そう、一部の水溶性食物繊維(だいたい炭水化物です)は、腸内細菌によって代謝され、酪酸が作られ、その酪酸が免疫系にいい影響を与える。

つまり、一部の水溶性食物繊維は、腸内細菌を介して、「間接的」に免疫系を調整していると考えられています。

ところが、具体的にどの水溶性食物繊維が、腸内細菌、そして免疫系に対していい効果をもっているのか、イマイチ特定できていない。

研究はなされていますが、個々の食物繊維について、それほど詳しくは分かっていないのです。

そんななかで、水溶性食物繊維の中でもひとつだけ、腸内細菌にいい影響を与えつつ、なおかつ、“直接的”に免疫系に確実にいい影響を与えており、どうしてそうなるのか、その仕組みが分子レベルでもってかなり詳しく理解されているものがあります。

この事実は、過去半世紀以上の長きにわたって、少なくとも世界中の何百人もの研究者たちによって多角的に検証されてきました

論文の数は軽く数千にのぼります。

つまり、多くの科学的エビデンスがあるのです。

科学的エビデンスと呼ぶためには質もさることながら、「量」も大事です。

まさに、膨大な研究データによって、その効果が実証された水溶性食物繊維!

そして私自身、関連の論文、すなわち科学的エビデンスを精査し、理解した上で、実際に愛用もしています。

他の愛用者のお話も多く伺いました。

科学的エビデンスが確実なその成分とは?

「βグルカン」

私が実際に愛用している商品は以下のものです。


自分で長年愛用して、ベネフィットを実感しているからこそ、自信をもって薦められるのです。

次回、エビデンスとなる研究データ、論文について優しく説明しながら、なぜこの成分が信じるに足るのか?についてお話しいたします。

今回も最後までお読み下さり、ありがとう御座います。

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是非、お読みになったご意見やご感想、お叱りをコメントでお寄せ下さい。

大変励みになります。

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